タイプは4つもある?意外と知らない「乾燥肌」 どういう肌の状態?

タイプは4つもある?意外と知らない「乾燥肌」 どういう肌の状態?

角質の水分含有量が低下している状態である乾燥肌は、それが原因で様々な肌のトラブルを引き起こします。また乾燥肌と一口に言ってもタイプがあり、それぞれ症状が違っていおり、しわやニキビ、痒みを生じさせるなど非常に厄介な肌のトラブルです。それだけに乾燥肌の知識は備えておいて損はありません。

■乾燥肌

乾燥肌(ドライスキン)は、皮脂分泌量の低下、角質細胞間脂質や天然保湿因子などの減少により角質の水分含有量が低下している状態です。皮膚の水分は、発汗、不感蒸泄(ふかんじょうせつ:皮膚または呼気から蒸気として自然に失われる水分)で減少し、体の内側または大気中の水分により供給されます。角層の水分は皮脂膜、天然保湿因子(NMF)、角質細胞間脂質によって保たれています。

乾燥肌の皮膚は表面のうるおいがなく、柔軟性がなくなりもろくなっています。角層の水分量は年齢、性別、体質、気候、環境やライフスタイルなどの要因が関係しています。また腎不全・粘液水腫(すいしゅ)・栄養障害、ビタミンA欠乏症など全身の病気から生じることもあります。ネイルリムーバーに含まれるアセトンなどの脂溶性溶剤の接触で過剰な脱脂と角質細胞間脂質の漏出が生じることもあります。遺伝的に角質細胞間脂質の一種セラミドが少ないアトピー性皮膚炎や角化異常を生じる魚鱗癬も重症な乾燥肌を生じる原因のひとつです。


■原因

加齢、睡眠不足、ストレスにより、皮脂分泌量の低下や、洗顔等で肌に備わっている保湿機能(天然保湿因子)や角質細胞間脂質などの減少が挙げられます。これらの理由で一定の水分量を保てなくなり、肌の水分が30%以下になってしまった結果、肌が乾燥し、潤いがなくなってしまいます。

■乾燥肌を引き起こす3つの要因

皮膚は通常、皮脂がつくる皮脂膜、NMF(天然保湿因子)、セラミドなど角質細胞間脂質の3要素がバリアを作り、ホコリや細菌などの外部刺激や花粉などのアレルゲンから肌を守り、肌内部の水分が蒸発しない仕組みを作り出しています。

・皮脂量の低下

皮脂膜となるべき皮脂の分泌量が低下すると、ダイレクトに刺激が角層に伝わりやすくなります。皮脂は皮脂腺から1日に約1~2g分泌されますが、環境や体質で変わります。皮脂の分泌を促す男性ホルモンが少ない小児や女性、老人では皮脂量は少なくなります。分泌量のピークは男性で30代、女性は20代に迎え、その後は減少していきます。また血行不良などで代謝が低下すると皮脂の分泌量も減少します。また皮脂腺は体の部位により数が違い目のまわりや口元、四肢外側部は少なくなっています。

・天然保湿因子(=NMF)量の低下

角質細胞内に存在するNMFはアミノ酸類、乳酸、尿素、クエン酸塩などからなり、水分を抱えこむ性質をもっています。このNMFによって角質細胞内の水分量は一定に保たれるのです。NMFは表皮細胞がターンオーバーの過程で作り出しています。日焼け、加齢、睡眠不足、ストレスなどでターンオーバーが乱れると、NMFも低下してしまいます。

・角質細胞間脂質の減少

角質細胞をレンガに例えると、レンガとレンガの間を埋めて細胞同士を接着させるセメントの役割を担っているのが角質細胞間脂質です。このセメントが足りない状態になると、雨漏りしやすくなるようなものですから、バリア機能が低下するのです。

角質細胞間脂質はセラミドが50%を占め、他の脂質と一緒に立体構造(ラメラ構造)となり水を挟み込み保水します。角質細胞間脂質も表皮細胞がターンオーバーの過程で作り出しています。さまざまな原因で、角質細胞間脂質が足りなくなると保水機能も低下します

■これだけある乾燥肌のタイプ

・乾燥性敏感肌
洗顔後のぴりぴりや毛先のチクチクは、乾燥によって敏感になっているから。

・脂性乾燥肌(混合肌)
一見テカって見える肌。実は乾燥しているかもしれません。

・超乾燥肌
白っぽく粉をふく、ボロボロはがれてくる…一日も早い対策を。.

・加齢性
 乾燥肌加齢とともに進行する皮脂の減少がお肌のバリア機能を弱める原因。

■乾燥肌とかゆみの関係は?

乾燥肌を放っておくと角質層がはがれてバリア機能が低下します。そこにアレルゲンや刺激物質が入り込んでかゆみを引き起こすのです。一度かゆみを感じてひっかいてしまうとしっしんができ、さらにかゆみのためにひっかくという、かゆみの悪循環に陥ってしまいます。乾燥型のしっしんを治すには、薬物療法が必要になります。
乾燥肌が悪化して皮膚疾患になる前に、正しい保湿ケアで予防することが大切なのです。

■乾燥肌が原因となってあらわれるトラブル

お肌のトラブルや肌悩み、エイジングサインのほとんどは、何らかの関係で乾燥が原因になっているといっても過言ではありません。

・乾燥肌が原因となる白く粉を吹いたように見える鱗屑(りんせつ)

お肌が乾燥すると、お肌の表面のうるおいがなくなり、柔軟性がなくなって、もろくなってしまいます。

さらに乾燥が進むと、お肌は白く粉を吹いたように見える場合があります。

これは鱗屑(りんせつ)と呼ばれ、乾燥によって角質層の結合力が弱くなった結果、起こるものです。

・乾燥肌が原因となる肌荒れ、かゆみ、蕁麻疹、発赤

表皮のいちばん外側にある角層には、天然保湿因子「NMF」があり、保持する水分と、角層細胞間を埋める「細胞間脂質」による隙間のない構造や、角層表面の「皮脂膜」がバリアの役割を果たしています。

しかし、このバリア機能が乾燥によって破壊されてしまい、お肌が雑菌などの外敵や外部などの刺激に弱くなります。

その結果、肌荒れ、かゆみ、蕁麻疹、発赤といった症状が出やすくなります。

・乾燥肌が原因となる角質肥厚(かくしつひこう)

お肌が乾燥すると、角質は本来のはたらきができなくなってしまい、ターンオーバーが早まって、急ぎ足で新しい細胞がつくられることを説明しましたが、このターンオーバーの乱れによってお肌の防衛反応が機敏になり、より硬い角質層をつくり上げてしまうのです。

一方、ターンオーバーが遅くなりすぎても、古い角層が剥がれ落ちずにお肌にとどまってしまいます。

こちらも角質肥厚の原因になってしまいます。

つまり、ターンオーバーが遅すぎても早すぎても乾燥肌の原因になってしまうのです。

・乾燥肌が原因となる敏感肌やインナードライ肌

お肌表面だけが脂っぽくなってテカり、お肌内部が乾燥している状態が、インナードライ肌です。

乾燥肌は、敏感肌やインナードライ肌の原因にもなってしまうのです。

・乾燥肌が原因となるにきび

乾燥肌は、「水分」と「皮脂」の保持のバランスが崩れた状態です。お肌は、バランスが崩れるとそれを保とうとする力がはたらきます。

「水分」が減ると、お肌を守るために反応して「皮脂」がたくさんでます。

その結果、相対的に皮脂が増えすぎてしまいます。

それが、ニキビの原因菌であるアクネ菌の繁殖を促進してしまうことがあるのです。

このように、乾燥がニキビの原因になってしまうこともあるのです。

また、思春期を超えて成人になってからできる大人ニキビも乾燥肌が原因の1つです。

・乾燥肌が原因となるしわ

しわは、大きくわけて「小じわ」、「真皮じわ」、「表情じわ」の3つがありますが、小じわの直接的な原因は乾燥肌です。

「真皮じわ」や「表情じわ」は、真皮の衰えや表情のクセなどが主な原因ですが、乾燥肌も深いしわをより進行させるリスクがあります。

つまり、どのタイプのしわも少なからず、乾燥肌が原因となっているのです。

特に、目元は乾燥しやすいので、目尻・目の下のしわは、乾燥が原因である場合がよくあります。

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